赤字の拡大がドル安に・・・

貿易収支は為替に大きな影響を与えます。貿易における輸出額から輸入額を差し引くと『貿易収支』になります。つまり、輸入が輸出を上回れば貿易赤字となり、輸出が輸入を上回れば貿易黒字となります。

一般的に、貿易赤字が膨らむとその国の通貨は弱くなり、
貿易黒字が膨らむとその国の通貨は強くなります。

貿易が活発化することによって、それに伴う決済も頻繁化します。基軸通貨である米ドルは当然流通量が多いわけですから、貿易赤字の拡大が直接為替レートに大きく影響することになり、アメリカにとっては赤字拡大がドル安の原因になります。

なお、貿易収支の拡大は、アメリカの経済指標のひとつである『経常収支』の悪化にも結びつくことも覚えておきましょう。

中国の輸出拡大

2005年に米商務省が発表した米貿易赤字は、前年比17.5%増の7257億5900万米ドル(当時で約86兆円)に達し、4年連続で過去最悪の数字を記録しました。なかでも中国との貿易による赤字は拡大の一途をたどり、赤字全体の1/4近くまで達していました。

値段が安く品質もまずまずの中国製品は、アメリカ国民に受け入れられ、その対米輸出が拡大しました。さらに中国の世界貿易機関(WTO)への加盟によって、中国から欧米向けの繊維・衣料品の輸入割合制度が撤廃されたのも、対米輸出拡大を後押ししました。

こうして長らく続いているアメリカの貿易赤字は、貿易黒字国に対しての圧力要因になっています。アメリカでは、対日貿易赤字の問題がよく取りざたされていますが、中国の輸出攻勢が著しい成果を上げた近年は、対中貿易赤字が拡大し、批判や議論の中心は対日貿易よりも対中貿易に移りつつあります。

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